スウェーデンの都市、ワーキングホリデーまたは留学生の多い街と観光
ストックホルム (Stockholm)
スウェーデンの首都、ストックホルムは、現代性と歴史的な魅力が見事に融合された訪れる価値のある街です。バルト海に広がる14の島々が50を超える橋でつながれたストックホルム諸島。旧市街(ガムラスタン)はアニメ「魔女の宅急便」のモデルにもなっています。どこのヨーロッパの街にも歴史的に古い建物はありますが、スウェーデンでは古い建物もとてもよく管理がされていて、屋内は新しいモダンなインテリアになっている建物もよく見かけます。ヨーロッパの他国の街と比べても街の道にはゴミも少なく綺麗です。特に大きな街では大規模コンサート、多種の美術館、博物館、劇場、自然公園、若者が集まるお洒落な地域もあり、夏場はコンサートやイベントも多く開催されます。街の中心部から島々巡りの観光ボートが出ており、近隣諸国へは定期便で素敵な大型クルーズ船が出ており、ストックホルム近郊の公共交通システムの一部であるボートに乗っても、レンタルカヤックでも街や島の美しい景色が眺められます。
首都のストックホルムには大学や学校、研究機関が数多く多くあります。
- ストックホルム大学(SU: Stockholms universitet)自然科学、人文学、法学、社会科学を軸に数百コースが設けられ総合大学。世界中からの留学生、交換留学生がきています。ノーベル賞受賞者や実業家、政治家を輩出している大学であり、ヨーロッパの有数の大学のひとつである。日本語学科もあります。
- ストックホルム商科大学 (SSE: Handelshögskolan i Stockholm) 経済学を専門とする私立単科大学。66カ国に提携大学があり、常に各国からの留学生、交換留学生もいます。同大学には欧州日本研究所(EIJS: European Institute of Japanese Studies)という研究所も併設されており、東京大学、一橋大学、慶応義塾大学ビジネススクールの3校とも提携しています。
- スウェーデン王立工科大学 (KTH: Kungliga Tekniska högskolan /Royal Institute of Technology) 理工系大学として、自然科学分野、エンジニアリングの理工系分野の領域のほとんどをカバーした学部・コースがあり、経営学・経済学関連分野の研究所も設置されています。世界 150 以上の工科大学との交流、 毎年約 1,000 人の交換留学生を受け入れ、約 700 人の KTH 学生が海外に留学しています。
- カロリンスカ研究所/カロリンスカ医科大学(KI: Karolinska Institutet)医学系の単科教育研究機関としては世界で最大。医学系大学では常に世界ランキングの上位に入っており、多くのノーベル賞受賞者や化学者など、医学の分野で世界の人々をより健康にする研究者たちなどを輩出しています。医学系のあらゆる分野を網羅しており、特に免疫学、精神医学、外科学の分野で高い評価を得ています。
- コンストファック(Konstfack: University of Arts, Crafts and Design)芸術、工芸、造形、あらゆるデザイン関係に特化したストックホルムにある美術系大学。世界各国、日本からの留学生も来ています。
- 王立 ストックホルム音楽アカデミー(KMH: Kungliga Musikhögskolan i Stockholm /Royal College of Music Stockholm)音楽と音楽教育学の教育と研究を行うスウェーデンの州立大学です。 幅広い教育活動を行っている国内唯一の独立系音楽大学です。オーケストラ、クラシック音楽の学士課程および修士課程コースもあります。
ヨーテボリ/イェーテボリ(Göteborg)
西海岸に位置するヨーテボリは、スウェーデンで2番目、北欧ではストックホルム、オスロ、ヘルシンキ、コペンハーゲンに次ぐ都市で、市域はおおよそ横浜市と同じくらいの大きさです。ヨーテボリは北欧最大級の湾岸施設がある都市で、大航海時代をはじめとする北海を通じた海運貿易で栄えてきました。SKF(総合機械メーカー)、ボルボ(自動車メーカー)、ハッセルブラッド (カメラメーカー)、ESAB(溶接機械の世界大手)などが本社を構えている工業の街でもあり、貿易と海運と工業が主要産業です。街の中心を走る大きな運河沿いには大学、美術館、植物園などがコンパクトに密集しており、教育者やビジネスマンの行き来が多いのが特徴です。大学としてはヨーテボリ大学とシャルマース工科大学の2つがあり、合わせて6万人近い学生数を抱えています。街の公共交通手段は路面電車とバスで、街中なら徒歩でも移動は可能です。北欧最大の遊園地のリセベリ遊園地は 1923年に開園されており、 ヨーテボリは国際スポーツイベントも多く開催され、エンターテイメント、イノベーションの中心地でもあります。ヨーテボリ~ストックホルム間は約400㎞、高速鉄道で3時間くらい、コペンハーゲンやオスロへも列車で4時間で行けます。歴史、産業、学問、芸術に関する施設が集中するヨーテボリは、首都のストックホルムとはまた違った雰囲気とゆとりの魅力に満ちた街です。
- ヨーテボリ大学(Göteborgs universitet)1891年に創立されており、スウェーデン国内にある大学の中では三番目に古い大学です。学生数、規模共に北欧諸国では大きく、芸術、社会科学、自然科学、人文学、教育学、情報工学、ビジネス、経済学、法律学、医学の学問領域があり、日本語学科もあります。日本からの留学生、交換留学生も多く受け入れています。
- チャルマース工科大学(Chalmers tekniska högskola /Chalmers University of Technology)ヨーロッパのエリート名門工科大学の1つとされ、特に材料工学と建築工学に関しては世界屈指の研究を誇っています。東京工業大学と東北大学が姉妹校となっています。
マルメ (Malmö)
ストックホルム、ヨーテボリに次ぐスウェーデン第三の都市で、造船、機械、航空機、家具、セメントなどの諸工業が栄えています。現在では、マルメとコペンハーゲンは鉄道と自動車道路の橋と海底トンネルでマルメで直接繋がっており、鉄道で約30分程度のため両方向へ通勤している人も多いです。北欧で一番高いとされるターニング・トルソや、港湾部に建つオフィスおよび高層マンションがある一方、オシャレでモダンな北欧デザインの建物が連なる新市街地と、中世の姿をそのまま残した旧市街地もあり、こじんまりした雰囲気でありながら散策が楽しい街です。 マルメ大学には24,000人以上の学生が在籍しており、世界中から留学生、交換留学生も来ています。
- マルメ大学 (Malmö University) 1998年設立の新しい大学です。歯学部、保険社会部、国際移住民関係学部(IMER)、通信学芸学部、教育学部、情報技術社会学部の6学部があります。世界中に約250の大学と提携しています。
ウプサラ (Uppsala)
スウェーデン第四の都市・ウプサラは、首都・ストックホルムから北に70㎞、電車で40分のところにあります。有名なウプサラ大聖堂、考古学的な遺跡が数多い地域ガムラウプサラ、ウプサラ大学の現存する最古の建物で今は博物館のグスタビアヌム、ウプサラ大学植物園のボタニカルガーデン、スウェーデン最古の植物園のリンネ庭園など見どころがある学生街です。
- ウプサラ大学(UU: Uppsala University)ウプサラ大学は、スウェーデン最古の大学として1477年に設立されました。神学,法学,医学,人文科学,社会科学,自然科学などの様々な分野の学部・大学院があり、ウプサラは学生街でもあります。世界各国、日本の大学からも毎年、交換留学、留学生もたくさんきています。
ルンド(Lund)
スウェーデン南部の街ルンドは、中世の趣の残る街並みや、不思議な天文時計を誇る大聖堂で知られています。デンマークの首都コペンハーゲンや、スウェーデン第三の都市マルメから日帰りでも訪れることのできる距離です。古都ルンドは静かで美しい街並みが魅力で、街中の移動はバスか自転車で十分に回れます。名門校ルンド大学は、北欧最大の学生数を誇る規模の大学であり、ルンドの人口の半分近くは学生という学園都市です。コペンハーゲンも電車で1時間、マルメからも数十分という近さです。ルンドにはハイテク産業、電気通信関係の会社が多く、紙パックで有名なテトラパックはルンドで創業されました。
- ルンド大学(Lunds universitet)スウェーデンの大学で2番目に古い歴史を持つ名門校。50以上の国々と660校以上の協定を結んでいます。ルンド大学は、工学から人文科学、経済学、芸術に至るまで、さまざまな高ランクのプログラムを提供しているだけでなく、世界 130 か国以上から留学生、交換留学生が非常に多く受け入れているのが特徴です。
※これらの他、スウェーデンの大学、高等教育機関は30校以上あります。
キルナ (Kiruna)
スウェーデンで最も北に位置しており、1891年に鉄道を通して以来、鉱業(キルナ鉄山)が主要産業の街です。街そのものが鉱区上に位置しているため、地盤沈下の問題で6,000人が住む市街地を3km東方へ移動させる計画が進んでいます。キルナ郊外にはトナカイの放牧をしながら先住民族のサーミ人が現在でも暮らしています。北緯68度の北極圏に位置するため、夏は夜でも太陽が沈まない白夜となり、冬は極夜となります。例えば2023年 5月27日から 7月17日の日沈まで 1.7ヶ月間、太陽は常に地平線上にあり、2023年 12月10日の日没から 1月2日 に昇るまで 3.3 週間 の間、太陽は地平線の下に沈んだままとなります。1 年を通して気温はだいたい -17度~+17度で、冬が長く寒冷で雪も頻繁に降り、夏もごくわずかの期間だけです。オーロラ、アイスホテル、アビスコ国立公園が有名です。
- アビスコ国立公園 (Abisko National Park):スウェーデンのラップランドに位置するアビスコ国立公園は、原生林、山々、そして美しいトルネトレースク湖を備えた野生の楽園です。冬はスキー、夏は広大な自然の中をハイキングや真夜中の太陽を体験してください。
- ゴットランド (Gotland)のビスビー (Visby):バルト海にあるゴットランド島にあるビスビーは、ユネスコの世界遺産であり、中世歴史が刻まれた宝の地です。保存状態の良い市壁、魅力的なコテージが立ち並ぶ狭い通り、セントメアリーズ大聖堂の遺跡も。夏には、中世の週が開催され、馬上槍試合や中世の祭典が行われます。ストックホルムから電車でニーネスへ行き、フェリーに乗っておよそ三時間、100km程をフェリーで行く旅のルートがお勧めです。
- ストックホルム群島 (Stockholms skärgård):24,000以上の島々からなるストックホルム近郊の群島 (Archipelago)はストックホルムからそう遠くありません。スウェーデン人にも大人気のボートツアーは、ストックホルムの街の中心地から出航しており、各島の探索や透明な水で泳いだりピクニックすることが夏の娯楽の一つです。
- ドロッティングホルム宮殿 (drottningholms slott):ストックホルムの郊外に位置するドロッティングホルム宮殿は、ユネスコの世界遺産であり、スウェーデン王室の私邸でもあります。美しく手入れの行き届いた壮大な宮殿の庭園を散策できます。ストックホルム中心地から船が出ています。
- スモーランド地方の「ガラスの王国」: ヴェクショーとカルマルの街の間にはガラス工房が立ち並んでいます。この地域では、有名なスウェーデンの美しいガラス文化に触れることができます。16世紀頃より、木材が豊富にあったこの地で技術を定着させました。ガラス製品メーカーの「コスタ」は、1742年の創業時からスモーランドに工房があり、ギャラリーではガラスの製作過程を見学やショップでさまざまなアート作品にも出会うことができます。