ワーキングホリデーの企画のための10個の重要なポイントについて

はじめに

「ワーホリ…スウェーデンではどうかな?」と考えていますか?
そう思いついた時点で、あなたは人生の素晴らしい時間を企画するスタートに立っています!限られた時間内でこの計画を実行に移すにあたっては適切な準備が不可欠です。以下は事前に考えておいた方がよい事や、準備すべき内容のトップ10事項でを掲載しました。なにかご参考になれば幸いです。

1. ワーキングホリデーの査証(ビザ)を取得する

詳細は他のページで説明しています。申請にあたり海外医療保険などの検討、選択が必要です。申請書類に不備がなくても受理されるまで4か月近くかかることもあるようです。日本を出発したい時期+5ヵ月以上、働きながら無理なく準備するには、逆算して半年くらい前から計画と準備を始めましょう。<<参照>>

海外医療保険の選択は、自分に必要な条件を考えて検討したほうがいいでしょう。<<参照>>

2. スウェーデン国や文化のほか、世界情勢にも目を向けてみよう!

スウェーデンの国家や文化、習慣ついて理解を深め、ライフスタイルや現在の社会の様子、そしてヨーロッパの社会情勢などのニュースや情報も見聞するようにしましょう。スウェーデンのことだけでなく、今まで気に留めていなかった世界のニュースの記事を読んだり、映画を観たり本なども読んだりしておくことも大切です。新しく出会う人達との話題にも困らないよう、世界情勢のことは多少でも情報を知っておくことで、新しい事柄に直面しても精神的に受け入れやすくなり、理解も容易になります。

3. 基本的なスウェーデン語を学ぶ

多くのスウェーデン人は流暢に英語を話します。しかし、基本的なスウェーデン語のフレーズを学んでおくことで、短いワーホリの滞在期間のあなたの経験をさらに豊かにできるかもしれません。あなたも日本で出会った外国人が、日本語で感謝の言葉を言ってくれたり、日本語を話そうとしてくれたら親近感が沸きませんか?簡単な挨拶や表現の言葉によって、地元の人々との新たなつながりも築きやすくなるので、できれば準備の合間にスウェーデン語の基礎や英語も少し学んでおくと良いでしょう。

4. 渡航時期の検討

ワーホリのビザの1年、どの月にどの街へ到着するのかはよく考えた方が良いです。スウェーデンにも四季はありますが、日本と比べるとかなり暗くて寒い冬と、比較的過ごしやすい夏が特徴です。あなたが日本のどちらの出身かにもよるかもしれませんが、10月中旬から2月中旬まではの冬場は日照時間が極端に短い上にお天気の悪い日が多いため、暗く厳しい寒さが辛いと感じるかもしれません。12月はもしお天気が良かったら最長で6時間、6月は18時間と日照時間が極端に変わります。

お勧めの渡航の時期は、春4月くらいにスウェーデンに到着をして、寒い時期がくる前に新しい場所に慣れておいた方が精神的にも身体的にも楽かもしれません。しかし、4月中旬頃から5月いっぱいにかけては木々の花粉が大量に飛散するため、強い花粉アレルギーがある人はこの時期はかなり辛いかもしれません。渡航前から予防薬を飲むことをお勧めします。

5. 持ち物の準備

年間を通して非常に空気が乾燥しているので、洗濯しても濡れてもすぐ乾くのは便利です。冬場は快適に過ごすために、重ね着ができる温かい服、防水の上着、歩きやすい靴(防寒対応の物)や、多少の雪や雨で濡れてても大丈夫なカバンなどを持参したほうが良いです。服や小物はスウェーデンで購入することも可能ですが、お店も商品の種類もサイズも日本と比べればずっと少なく選択は限られます。しかし、現在はアマゾン等でのネットショップもいろいろあります。コンタクトレンズと眼鏡は高額なので余分に持参をお勧めします。(コンタクトの洗浄・保存液はこちらでも購入できます)化粧品は日本で販売している同じブランドでも成分内容が違うようなので、もし自分に合ったものがあれば余分に持って行く方がいいかもしれません。

6. 医療、薬ほかについて

スウェーデンの医療費もカバーしている医療保険に加入していることがワーホリビザの申請条件なので、よほど酷い症状か、怪我骨折なら救急病院へ直接行けます。でも、日本のように自分から「…ここが悪いかもしれないから、○○科へかかりたい」と直接病院へは行けません。普通に日本で生活ができている人でも、特に歯科などは日本で事前に検診へ行って治療を終え、問題がないことを確認しておきましょう。日本で日常的に服用している薬がある場合、スウェーデンで同じものはないかもしれません。処方箋で薬を得ることは不可能ではありませんが、あなたが契約した医療保険の条件にもよりますし、場合によっては高額負担になるかもしれません。ドラッグストアでは日本と同様、ある程度の市販薬は買えます。特定の常備薬などがあるなら充分な量を用意してください。

普通はスウェーデンの水道の蛇口から出る水は飲めます。また、渡航に際して日本人が改めて別途ワクチンを受ける必要はありません。

7. ワーホリの目的を考えておく

ワーキングホリデーのビザは特別な制度で「若いときに海外で生活し、そこで働いてみることもできる」という、人生でも1度できるかどうかの貴重な経験ができます。「スウェーデンでスウェーデン語を勉強したい!」「海外で生活をしてみたい」「ヨーロッパを自由に旅行したい」「北欧が好き」という人にとってのワーホリ先として、スウェーデンは素晴らしい場所のひとつです。

そのほか、ワーホリへ行く目的は「長期旅行」「社会勉強」「語学力アップ」「仕事のキャリアアップ」などさまざまな理由も考えられます。言葉については、スウェーデンは他国と比べて日常生活で“ほとんどの場合”は英語でコミュニケーションが取れますが、やはり公用語はスウェーデン語です。マイナーな言葉ですが、勉強してあなたの特技にするのも良いかもしれません。

ワーホリは、多くの新しい出会いをしながら自分の歩む道を探して進んでいくことになりますので、どこの国へ行っても開拓精神や生きる力がついて逞しくなることは保証します。輝く貴重な楽しい思い出にできるかどうかも自分の努力次第です。日本での価値観、忙しい日常から離れてみて、この先の人生時間のことをゆっくり考えられる時間となるでしょう。

8. 宿泊・滞在先の準備

できれば渡航前に適切なで安全な長期宿泊先を早めに確保しましょう。日本とは賃貸の状況や常識がまったく違うので「現地へ到着してから見てみよう…」というのは安易かもしれません。短期の賃貸は、アパートや家での期間限定の同居的な“間借り”か、大家が留守の間の賃貸という選択肢が一般的で、どちらにしても街中なら普通はかなり高額です。自分に合う良い条件の物件を探しだして契約まで漕ぎつけるのはスウェーデン人でも困難な作業です。通常は大家さん自身が広告を出しているので、大家さんと直接交渉をします。賃貸の部屋を探している人も多いので、やはり貸す側も人を選びます。

特に知り合いもいない、スウェーデンの状況にも馴染みがないというのであれば、良い条件のものを見つけるにはかなり時間がかかるかもしれません。大きな街にはホテルはわりとたくさんありますが、普通は長期滞在には向いていません。Airbnb、FB、地域情報サイトを見ると貸し部屋、貸家情報はたくさん表示されますが、地域的なことや貸主がどんな人かまではわかりかねるでしょう。賃貸はすべて前払い振込制で詐欺なども起きています。実際に住んでみてから危ない目に合ったりすることもあり、それではせっかくのワーホリが台無しになるので気をつけたいことですがこれは難しいです。

これらの問題を解決するにあたり、限られた数ですが私共のお部屋を間貸しで提供しております。賃貸料金には家具付部屋、電気、水道、トイレ風呂、高速インターネットWiFi、暖房、共用台所(冷蔵庫、調理器具、食器など)、洗濯機、掃除機ほか生活に必要な設備はすべて揃っており、あなたに必要な情報も日本語で提供いたします。家具付きの部屋と空室に関する詳細情報は<<こちら>>をご覧ください。

9. 滞在中の資金について

スウェーデンはEU加入国ですが、現地通貨はSKE(svensk krona)スウェーデン・クローナで補助通貨単位は(öre)オーレです。(1スウェーデン・クローナ=100オーレ)

スウェーデンではキャッシュレス化が進んでおり、スーパーなどでは現金支払いも可能ですが、現金が使えないところもあります。ワーホリで銀行口座を作るのも状況によりけりのようなので、とりあえず日本で海外でも使えるクレジットカードを作ってきた方が良いでしょう。そのカードは携帯のアプリで利用明細が見られて、携帯でも支払いもできるようにする方がよいです。基本的に食費や生活費は日本より高いと考えて用意をしてください。また、緊急事態のために十分な資金も確保してください。

あなたが英語ができたり何か特技や技能を持っている場合、日本にいる間からスウェーデンのIndeed (https://se.indeed.com/) などでアルバイトの機会を調べて連絡をしてみても良いかもしれません。人口が少ないですから都市でも求人数自体が少なく、普通はスウェーデン語もできないので、渡航してすぐに仕事を探すのはかなり難しいでしょう。

着いてからなるべく早めに語学学校へ行きたい場合、有料の短期集中講座などもあります。日本からネットで調べて各学校に直接連絡を取って申し込みをしておくことも可能です。

https://www.medborgarskolan.se/kurser-och-evenemang/sprak/svenska/

https://www.folkuniversitetet.se/kurser-utbildningar/sprak/svenskaswedish/

10. 行きたい所をリストアップして調べておく

実際に来てみると行きたい場所が増えます。日本では見られないようなコンサートもあります。またヨーロッパ内の国々へは格安航空会社が飛んでおり、それらは日本から行くことを考えると驚くほど安いです。そのほか出発日が近い売れ残りのツアーも格安に販売されています。スウェーデンの列車SJのチケットは、列車出発時刻の24時間前や26 歳以下や学生の場合は格安で購入できます。

あなたが26歳以下で学生なら「国際学生証」はわざわざ作ってもあまり役に立たないかもしれません。その学生証を承認しないところも意外とありますが、博物館、美術館などどこかで入場料などが安くなる場合もあり得ます。

いずれにしろ後悔のないように“行ってみたいところのリスト”を作成して計画を立てておくことをお勧めします。

結論

現在のヨーロッパは全体的にどこもそうですが、最近のスウェーデンは特に移民を多く受け入れたため、スウェーデン国家という枠の中でのコスモポリタン化が進み、あらゆる異文化が混在している国になっています。日本で漠然と抱いていた「スウェーデンの人たち」に対するイメージは、実際に街を歩いてみるとかなり違って驚くと思います。しかし、あなたもその外国人の一人となるわけなので、スウェーデンの価値観、伝統、社会的な規範を学んで敬意を払いましょう。地元の活動やイベントに参加し、文化的な視野を広げるのもひとつです。上記10個のヒントを事前に考慮することで、ワーホリ経験を最大限に活かすことができます。あなたならではスウェーデンのワーキングホリデーの企画、幸運をお祈りします!