スウェーデンの生活費について
はじめに
北欧の国、スウェーデン、フィンランド、ノールウェー、デンマークの4ヶ国の中では、人口数はスウェーデンが一番多く、スカンジナビアは高い生活水準と進歩的な考え方の社会であることで知られています。もちろん、滞在する場所や過ごし方によって違いますが、あなたが今ワーキングホリデーや長期旅行、留学などの渡航を計画をしているのであれば、ある程度の生活費の目安を把握しておく必要があるでしょう。
せっかくワーホリや長期旅行へ来ても、金銭的にまったく余裕がないと、自分への投資&体験のチャンスや範囲も狭めることになります。こちらでも日本でと同じように過ごそうとすれば、全体的な経費は日本より高いと感じるかもしれません。大まかにいえば、日本での普段の生活費よりもできるだけ多めに準備をしておくことをお勧めします。
スウェーデンのワーホリの場合、渡航前に専門職などで仕事先が見つかっていると非常によいです。ワーホリビザの申請と同時に、日本からスウェーデンの会社などへ連絡を取り始めることもお勧めします。なお、到着後に生活基盤を整えてコーディネーション番号を取得するまでには数週間かかります。ストックホルムに住む場合、約13,000~15,000kr/月(+旅行費用や雑費)くらいあると、精神的に余裕が持てます。ワーホリで来る場合は仕事が見つかり次第、経費に少し余裕がでるでしょう。(以下2024年1月時点の情報)
食費について
人それぞれ購入基準も内容も違うので、一概に日本との比較も難しいです。ストックホルムの場合、内容にもよりますが、一般的なレストランでのランチ価格は150Kr前後、夕食は一皿200kr前後からが目安です。しかし、食べ物の種類や低価格帯の飲食店、スーパーマーケットで入手できる代替品もあるので、いろいろな工夫や努力次第で節約はできます。自炊なら1食あたり30~40kで収めることもできますので約4,000kr/月で可能でしょう。
衣服、日用品、薬など
もちろん衣料品などの店舗もありますが、ほとんどのアイテムは商品の交換ができるネットショップ、アマゾン、中国のサイトから直接購入をしている人も多く、これは日本と同じ状況だと思います。冬季にスウェーデンへ渡航や滞在をする場合は、保温下着やジャケットと極寒冷地に対応する靴や小物は必要です。スポーツ用品ブランドの商品も全体的に日本よりは高めですが、大抵の物はネットでも調達できます。ヨーロッパではフード付き撥水性のジャケットで雨の対応はできます。これらの費用をどれくらい計上するかは人それぞれですが、衣服は一通り揃っていればあまり買い足す必要性はないかもしれません。
一般的な日常の生活用品や消耗品は、スーパーマーケットなどで全て入手可能です。日本と同様、購入店や商品により値段は違いますが、全体的に比べてそれほどの違いはありません。ただし、眼鏡、化粧品類、コンタクトレンズについては使う分を持参した方がよいでしょう。化粧品は同じメーカーのものであっても成分が違う場合もあります。コンタクトレンズの洗浄液はこちらで調達できます。生理用品、頭痛、解熱剤、ヒスタミンなどの市販薬は薬局やスーパーでも買えますが、ピルなど個人的な常備薬は、必ず滞在期間分を持参することをお勧めします。また、時期は変動しますが、通常は3月下旬から夏頃まで多種類の植物の花粉が大量に飛散します。花粉症の人は飲み慣れた薬を持参された方がよいです
部屋・賃貸の費用(以下の情報は重要です)
スウェーデンでのワーホリや留学での長期滞在を計画しているのなら、適切な場所で、家賃はできるだけ抑えたところを探そうと、漠然と考えているのではないかと思います。ところが、スウェーデン人自身にとっても部屋探しは苦労することで、最近ではニュースになるほど賃貸物件の契約詐欺が横行しています。日本からでもネットで簡単に貸し出し情報は探し出せますが、その物件の持ち主のことや、詳細まではわかりかねると思います。スウェーデン人であっても契約詐欺にあった人達は「…まさか詐欺だとは思ってもみなかった!」と言っているのです。
日本のように不動産会社経由で“空室アパ―ト”を借りるケースは、かなり高額の物件です。一般的には、家主が何かの理由で留守をする間だけ貸し出す「期間限定の貸し出しアパート」や、「間貸し部屋」を情報サイトで探し出し、個人的に連絡を取って家主から直接借りることになります。貸し出す側からすれば、面識のない外国人より地元の人に貸す方が確実です。ですから、外国からのメッセージで、しかも第二言語でのやりとりで連絡を取ることはあまりお勧めしません
敷金・礼金の制度はありませんが、家賃は“前払い”で、物件によっては保証金が要求されます。ストックホルムは東京都心と比べても相場は高いですが、ネット上では街中の部屋で4~5,000krくらいのアパートの広告を見かけるかもしれません。しかし、これが本当に存在する物件かどうかも不明で、仮にあったとしてもあなたがそれを借りられる確率は低いです。街の中心部なら20㎡前後の家具付きアパートの月額賃貸料は15,000kr以上は普通です。市中心部から電車やバスで30分以上離れると若干家賃の相場は安くなっていきます。貸し出し期間や条件次第ですが、比較的治安の良い場所であり交通も便利なストックホルム市内では、アパート/間貸しの場合でも8,000kr前後~なら比較的良い環境でしょう。
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、家具付きの部屋(間貸し/シェアハウス)を借りるという選択は一般的な住み方です。多くのスウェーデン人の学生も、家具購入などの初期費用を節約できる住み方と考えます。間貸しの場合、たいていは電気、水道、暖房、インターネット、Wi-Fi、その他生活に関する設備品が含まれることも多いですが、貸主によって条件はだいぶ違います。
渡航後の最初の数泊だけホテルに宿泊し、地域情報の売買サイトやFBなどで住むところを探すことも可能です。しかし、場所と値段でしか比較ができず、貸主の実態もよくわからないまま土地勘もない所で、グーグルマップを頼りに直接見に行くこともできますが、これは安全な方法とは言えません。幸運なケースもありますが、治安面でも日本とは少し違う基準もあり、貸主からの提示価格はある意味では条件に相応していることが多いと言えます。そのほか、貸し出し物件が一軒家の一角の部屋の場合、最寄り駅からかなり遠かったり、地図ではバス停がすぐそばにあっても、バス自体が頻繁に来ない所もよくあります。値段と場所と数枚の掲載写真だけを見ても、その貸主や環境、地域の治安や背景などの知識もなく、それが良いかどうかの判断も難しいです。更に困るのは、少し住んでみてしまってから何か問題が出た時です。せっかく限られた時間の留学や旅行やワーホリなので、まずは初めての場所で落ち着くまでは“安全第一”で不安なく快適に過ごせることを優先に考えた方が得策です。
ご利用いただける数に限りはありますが、私共ではストックホルムで家具付き間貸しのお部屋を貸し出しております。空き状況については、こちらをクリックしてご確認ください。 <<こちら>>
こちら部屋は、ストックホルムでもとても生活に便利な場所であり、必要な家具、電気、水道、暖房、高速インターネット、台所の設備や調理器具全般、調味料、洗濯、基本的な生活に必要な設備品はすべて含まれておりますので、ご自分の身の回りのものだけをお持ちくださるだけで移住が可能です。誰も知らない土地でのご不安や、病気やケガや何か問題が起きても日本語でサポートをしておりますので、ご心配はまったく不要です。渡航後の手続き方法、あなたが知りたい情報も日本語、または英語でご提供いたします。
交通費
スウェーデンの公共交通機関は、バスも電車も車両はきれいで接続性にも優れた交通システムです。どのくらいの頻度で交通機関を使うのかにもよりますが、交通費の予算はストックホルムでは約1000kr、30日間市内全域の電車とバスに有効なSL定期券もクレジットカードで購入できます。(学生、年齢で料金は違います)期間や条件もいろいろ種類があり、各駅の改札には駅員がいるので英語で聞くこともできます。料金形態は各都市によって異なりますが、便利な交通用アプリもあり、クレジットカードで1回券も購入できます。国内のSJ長距離電車は、学生か年齢、日日にちや時間帯でも値段が違うので、購入するときはよく調べた方がお得です。
携帯電話について
あなたの今の携帯電話がSIMフリー端末なら渡航先でも問題ありません。数週間の滞在であれば、日本でネットから“ヨーロッパ専用のSIMカード”を買ってきて差し替えれば使えます。ワーホリや長期滞在の場合は、こちらに到着してからあなたの条件に合うプリペイドSIMカードを購入すれば良いでしょう。携帯電話会社は数社あり、価格も契約時期やキャンペーンなどでも変動しています。SIMカードの値段は日本より安いです。当方にご滞在される方は契約のサポートもいたします。
医療費と保険
スウェーデンでのワーホリ申請時には、海外旅行保険を日本で契約をする必要があります。契約の内容次第ですが、ワーキングホリデーのビザ用の場合は1年間で20万円前後からで、もう少し安い外国の保険会社もあるようです。病院のシステム上、ワーホリビザや旅行ビザでの滞在中に病院へ行くことや、処方箋が必要な薬の入手は簡単ではありません。もちろん、保険は使わないに越したことはないですが、何かがあった時にしっかりしたサポートがあるものに加入した方が賢明です。
ワーホリビザや、長期旅行者、短期留学ではパーソナルナンバーを持つ居住者ではないため、医療費は全額負担になります。病院は制度がよく変わるのと、医療機関によっても対応が違うようですが、地域の一般内科医と面会ができる場合は、最低でも2,000kr~+治療費や薬代等が加算されます。病院へ行く必要があるときはおそらく怪我や急病で、その内容によっては費用は高額です。ワーホリ申請で加入する海外医療保険の内容、クレジットカードの海外旅行保険については渡航前に内容を充分に理解しておいてください。なお、当方にご滞在されていた場合、病気や怪我をされたとしても言葉の問題はありません。お手伝いもいたしますのでご安心ください。
その他の雑費
せっかくの北欧、スウェーデンでのワーホリや留学をするなら、余暇活動、旅行、エンターテイメントなどの諸経費も考慮しておいた方が良いでしょう。電車も飛行機のチケットなども購入のタイミングでかなり安くなる場合があります。冬場は確かに寒く暗いのですが、様々なウィンタースポーツ体験や北極圏の観光、オーロラなど、冬ならではの楽しみもあります。夏場は自然探索、キャンプなどの屋外活動をすることもスウェーデンの自然を存分に楽しむための素晴らしい方法です。各種のコンサート、設備の良いジム、クラッシックコンサート、語学学校、各種学校のコース、飛行機や列車による国内旅行、特にEU内外の他国への小旅行の企画もお勧めします!
まとめ
スウェーデンでは基本的に高い住居レベルと生活水準が提供されており、それなりに生活の経費はかかります。効率的に現地の最新情報を知ることで、無駄な経費を節約することもできます。ネットの日本語の情報だけでは限りがありますので、あなたがお知りになりたい最新情報をこちらで調べてご提供することもできます。特に、当方に滞在していただいている場合はご希望のサポートもいたしますので、初めてのワーホリでもご安心いただけます。
新たな場所で、新たな視点で物事を経験をすることがワーホリや留学、長期旅行の醍醐味ですが、とにかく自分自身の安全と健康を最優先に考えて計画をしてください。百人百通りの北欧のワーホリ、留学、長期旅行は、必ずあなた自身の人生の糧になるでしょう♪
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